輝くスーパーシニア
「先に帰っていいですか」って声が聞こえてきました。
ふと振り返ってみると、後ろに社長が立っていました。
いつものようなキリっとした顔で……
「だめ、と言ってみたら」、私が返事する前に横から笑みを湛えながら先に言葉を発したのが部長でした。
ハハハハハ 社長も含め近くにいる社員一同ドッと笑い出しました。
建設関連会社と言えば、男性が殆どの職場で雰囲気がやや暗いと思われがちですが、ここJEMには個性的である一方、穏やかでユーモアのセンスも兼ね備えた人ばかりで、会社設立以来唯一常勤で働いてきた女性の私から見れば、とても居心地のよいアットホームな職場です。また、なによりもシニアが社員の大半を占める会社ですが、とてもパワーをもらえるところです。優れた技術や豊富な経験を持つ「スーパーおじいちゃん」達が生涯現役という気持ちで仕事を楽しんでいる姿はとても励みになります。
実は私の祖父も土木エンジニアでした。
物心がついた頃には、祖父が既に定年退職していたため、仕事をしたことがない人だというイメージしかなく、現役の時トップレベルのエンジニアであったことをずいぶん大きくなってから知りました。いつも書斎で本を読んだり定年後に始めた彫刻を練習したりして何となく物足りなさそうな顔をしている祖父のことを思い出すと、今のJEMのようにシニアが活躍できるところに恵まれていれば、祖父もきっとJEMで働くシニアエンジニアの皆と同じようにもっと生き生きしていたのではないかとつくづく思います。
祖父の時よりもこの時代に生きる私たちはとても幸せだと思います。
時代の流れについていこうと思えば必ずプラットフォームを見つけることができます。
そして、いつまでも人生を楽しめます。歳は関係なく…
P.S. スマホ操作やSNS利用に戸惑う時もありますが、コロナでなかなか現場に行けないおじいちゃん達は、知らないうちに様々なITツールの使い方を習得し、今日も元気に頑張っています。
【徐】