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世界を代表する巨大ダムの現場見学 2020年02月14日

プロジェクトは、パキスタンのDダム(世界第2位のダム高さ:242m、RCC堤体積:4.1百万m3)で、世銀の融資9000億円以上になる巨大プロジェクトを大河川の上流に建設中で、JEMからコンサルの立場で、2名のエンジニアが参加している。

Dダムへは、日本からは、成田空港からバンコク経由でイスラマバードに約15時間(乗り継ぎ込み、時差は4時間)到着し、ホテルに一泊して、翌日にイスラマバードのホテルからDダムまで、車でカラコルム道路を通って6時間(以前は10時間)掛かります。カラコルム道路は、イスラムバードから中国国境まで約900Kmを20年間を要して建設されています。現在も雨が降ると土砂崩れが発生して、道路が通行止めになります。

Dの町の周りの山々は、緑はほとんど無く土漠の様相で、急峻な山肌に狭い敷地に家が点在し、この場所にある事務所から7KM上流に、ダム・発電所のサイトがあります。

現場は、アクセストンネル、バイパストンネルの上半掘削と付け替え道路工事を建設中です。 コンサル会社は、H社とT国の会社のJVで、JVのエンジニアは日本人、トルコ人、ベトナム人、ネパール人、アイルランド人、カナダ人、イギリス人、パキスタン人等の混成部隊で、世界の建設技術の衆知を集めて、設計・計画や建設会社の技術指導に対応中です。ダムと発電所のメインの建設工事はC国の建設会社で、送電線、付け替え道路やインフラ設備は地元会社を含む別会社です。

今後は難工事が予想されますが、完成すると4.3百万KW(1期工事は2百万円KW)の発電所となり、パキスタンでは500万KWの電力不足と言われているが、当発電所が完成すると約9割をカバーすることが出来だけでなく、二酸化炭素発生がないクリーンエネルギーを提供出来る人類の財産となります。

【菅】