国内外の土木構造物の
設計や施工に携わった45年のキャリア
自己紹介をお願いいたします。
佐久間誠也(さくませいや)と申します。1956年生まれの68歳です。1979年にゼネコンの株式会社間組(現:株式会社安藤・間)に入社しました。
2年半ほどダムの現場に配属された後、定年まで本社の技術部門に拠点を置いて勤めていました。
その後は安藤ハザマの基礎工事を専門とする子会社に5年勤めた後、コンサルタントに入り、
海外プロジェクトに携わってきました。2023年にJEMとご縁があり入社しました。
これまで経験したお仕事について教えてください。
新卒入社した間組では本社の技術部門に長くいたので、
いろいろな経験があります。
地下構造物の設計、現場の技術検討、海外プロジェクトの
施工管理や入札設計など多岐に渡ります。
マレーシアの地下鉄建設や、ボスポラス海峡の鉄道横断
プロジェクトの入札設計などにも携わりました。
仕事で訪れた国は60か国以上です。
休日はどのように過ごされていますか?
若い頃はアクティブにスポーツをすることが多かったです。学生時代はヨット部に所属していたので、若いときはよく、ヨットに乗っていました。それからスキーやウインドサーフィンもやっていましたね。真冬に漁師さんが着るような分厚いウェットスーツを着て海や湖で遊んでいました。
65歳頃に仕事でエジプトに滞在したときは、昔からやってみたかったダイビングに挑戦し、PADI Open Water Diverのライセンスまで取ってしまいました。ダイビングを楽しんだ紅海は本当に透明度の高い海なんです。ここ最近は海には行けていませんが、ゴルフを楽しんでいます。
海外で高いスキルを
培った人材が集まるJEM
JEMに入社を決めた理由はなんですか?
会長の大薮さんが間組出身なので、会社自体は以前から知っていました。海外で働いてきた経験を生かし、これからも海外で働きたいという気持ちがあったのですが、前職で国内プロジェクトへの配属を打診されていたんです。今後について悩んでいるときにJEMとのご縁があり、コンサルタントの立場として、年単位の海外プロジェクトに現場で関わりたく、入社を決めました。
また、JEMには60歳や70歳を越えても活躍している人がたくさんいることにも惹かれました。私たちのような年代の人間でも、安心して働ける環境が整っているのがJEMの魅力ですね。せっかく海外でスキルを培ってきたのに、年齢だけで雇われにくかったり、国内の仕事に就きづらかったりという状況に問題意識を持って立ち上げられたという背景にも共感しました。
入社して1年、JEMで携わったお仕事について教えてください。
具体例を挙げると、海外プラントにおける地盤の圧密沈下の検討をしました。軟弱な粘性土層の上に荷重がかかると、土の中の水分が押し出されて抜けていき、地盤が沈んでしまうんです。そうすると建造物に被害が出るんですね。海外プラント建設にあたり、設計の段階で事前にどのぐらい沈下するか、何年ぐらいで沈下が収まるかを検討する仕事に携わりました。
また、海外のシールド工事の技術アドバイザーとして1か月ほど出張したりもしました。日本の現場だと、都市土木関連の仕事が多いです。地下構造物の掘削工事や、地下鉄駅の仮設設計など、人々の日常に馴染みがある建設物に多く関わっています。
「真摯に真面目に」45年間貫いた姿勢で仕事を続ける
仕事で大切にされていることはなんですか?
シンプルではありますが、何事にも真摯に真面目に取り組み、諦めないことです。視点を変えたり、さかのぼって検証したりと手を尽くすと、光明が見えて、最終的には突破口が見つかります。 技術設計や検証、ドラブル処理など全てにおいて、「どうやれば、早く、安く、安全にできるか」を考え続けています。これは仕事を始めた当初から今まで変わりません。
今後の人生についてどう考えていますか?
今年で68歳になりますが、元気なうちは海外で働いていたいですね。むしろ、働いているからこそ元気でいられるのかもしれません。足腰が弱ってしまいますからね。建設の仕事をしている生活が当たり前の日常になっていますよ。
JEMには、70歳を越えても活躍できる環境が整っています。まだまだ現役で続けてみようと思っています。